インドアゴルフ経営完全ガイド:市場分析から収益モデルまで

昨今のゴルフブームとテクノロジーの発展により、インドアゴルフ施設が急増しています。新規事業を検討している方や、既存のゴルフ関連ビジネスを拡大したい方にとって、インドアゴルフ経営は魅力的な選択肢となっているのです。

しかし、実際にインドアゴルフ施設を開業・経営するには、多くの知識と準備が必要です。初期投資や設備選び、運営方法、収益モデルなど、検討すべき事項は少なくありません。

本記事では、インドアゴルフ経営の基礎知識から成功のポイント、具体的な開業方法まで、これからインドアゴルフビジネスに参入する方にとって必要な情報をご紹介します。後半では経営に行き詰まった際の対処方法や専門的なサポートについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

インドアゴルフ経営の基礎知識

まずはインドアゴルフビジネスの基本的な情報について理解しましょう。市場規模や施設の特徴、従来のゴルフ練習場との違いなど、経営を検討する上で押さえておくべきポイントを解説します。

インドアゴルフとは

インドアゴルフとは、屋内でゴルフを楽しむための施設のことを指します。主にシミュレーション機器を使用して、実際のゴルフコースをバーチャルに再現し、打球データを分析しながらプレーできるのが特徴です。

インドアゴルフ施設には、大きく分けて以下の2種類があります。

  • シミュレーションゴルフ施設:センサーやカメラを使って打球を測定し、大型スクリーンにコースを映し出してプレーするタイプ
  • 室内練習場:打ちっぱなしスタイルの練習に特化したタイプ(ネットに向かって打つだけのシンプルなものから、弾道計測器を備えた高機能な施設まで様々)

本記事では、主にシミュレーション機器を導入したインドアゴルフ施設の経営について解説していきます。

インドアゴルフ市場の現状と将来性

コロナ禍を経て、インドアゴルフ市場は急速に拡大しています。感染症対策の観点から密を避けられる個室型施設の需要が高まったことや、若年層のゴルフ人口増加、気軽にゴルフを楽しみたいというニーズの高まりなどが背景にあります。

市場規模の拡大を裏付けるように、店舗数も急増しています。ある業界調査によれば、2022年までに全国で約500店舗が新規出店し、合計約1,500店舗にまで増加したと言われています。

特に注目すべきは、従来のゴルフ人口(中高年層・男性)だけでなく、若年層や女性の利用者が増えている点です。インドアゴルフは天候に左右されず、短時間でも気軽に楽しめるという特性から、幅広い層に受け入れられています。

将来性については、以下のような要因から引き続き成長が見込まれています。

  • シミュレーション技術の進化によるプレー体験の向上
  • ゴルフを「時間や場所を選ばない手軽なレジャー」として楽しむ層の増加
  • アフターコロナ時代においても継続する「密を避ける」志向
  • インドアゴルフをきっかけに実際のゴルフ場デビューをする層の拡大

屋外ゴルフ練習場との違い

インドアゴルフ施設と従来の屋外ゴルフ練習場には、経営面でいくつかの大きな違いがあります。これらの違いを理解することで、インドアゴルフ経営の特徴やメリットが見えてきます。

項目インドアゴルフ施設屋外ゴルフ練習場
初期投資比較的低コスト
(5,000万円〜2億円程度)
高額
(数億円〜10億円以上)
必要面積小規模での開業が可能
(打席1つあたり約10㎡〜)
広大な土地が必要
(数千〜数万㎡)
営業の安定性天候に左右されない雨天・降雪時は利用減少
営業時間24時間営業も可能日中〜夜間のみが一般的
人件費無人/少人数での運営可能ボール回収など多くのスタッフが必要
ターゲット層幅広い年齢層・初心者〜上級者比較的ゴルフ経験者が多い
提供価値データ分析、コース体験、エンターテイメント性実際の飛距離感覚、打球感

このような違いから、インドアゴルフ施設は比較的参入しやすく、効率的な運営が可能なビジネスモデルと言えます。特に、都市部の限られたスペースでも開業できる点や、天候に左右されない安定した営業が可能な点は大きなメリットです。

インドアゴルフ経営のメリット

インドアゴルフを経営する魅力は数多くあります。ここでは、特に重要なメリットについて詳しく解説します。

低コストでの開業が可能

インドアゴルフの最大のメリットの一つは、屋外のゴルフ練習場と比較して格段に低いコストで開業できる点です。屋外のゴルフ練習場を開業するには広大な土地が必要で、初期投資は数億円に及ぶことも珍しくありません。

一方、インドアゴルフ施設は以下の理由から比較的低コストで開業できます。

  • 小規模な店舗でも開業可能:打席数2〜4席程度の小規模施設なら、100㎡程度の物件でスタートできます
  • テナント物件を利用できる:商業ビルやショッピングモールのテナントとして出店可能なため、自己所有の土地は不要です
  • 設備投資の選択肢が多い:シミュレーション機器も高額なものから比較的リーズナブルなものまで選択肢があります

具体的な初期投資の目安としては、小規模なインドアゴルフ施設(3〜4打席)で約3,000万円〜5,000万円程度が一般的です。もちろん、立地や設備のグレードによって大きく変わりますが、屋外施設と比較すると格段に少ない初期投資で開業できることがわかります。

天候に左右されない安定した営業

屋外のゴルフ練習場が雨天や降雪時に客足が途絶えるのに対し、インドアゴルフ施設は天候の影響をほとんど受けません。むしろ、悪天候の日には「外でゴルフができない分、室内でプレーしよう」という需要が生まれるため、逆に繁忙日となることも少なくありません。

この特性から、年間を通じて安定した売上を見込めるのがインドアゴルフ経営の魅力の一つです。特に降雨日数が多い地域や、冬季の降雪がある地域では、この「天候リスクの少なさ」は大きなアドバンテージとなります。

省スペースでの効率的な運営

インドアゴルフ施設は限られたスペースで効率的に運営できます。一般的な打席1つあたりの必要面積は約10〜15㎡程度で、受付スペースや通路なども含めると、4打席の施設でも100〜150㎡程度で開業可能です。

この省スペース性により、以下のようなメリットがあります。

  • 都市部の好立地に出店できる(駅近や商業施設内など)
  • 賃料コストを抑えられる
  • 他の事業と併設して複合施設として展開できる

特に都市部では、通勤や買い物のついでに立ち寄れる利便性の高さが集客につながります。屋外練習場では実現しにくい「駅徒歩5分」などの好立地が確保できる点は、インドアゴルフ経営の大きな強みです。

無人・少人数での運営可能性

テクノロジーの発展により、インドアゴルフ施設は完全無人または少人数での運営が可能になっています。会員制の予約システム、電子錠による入退室管理、セルフレジなどのシステムを導入することで、人件費を大幅に削減できます。

完全無人化が難しい場合でも、ピーク時のみスタッフを配置し、閑散時間帯は無人運営とするハイブリッド方式も可能です。このような運営形態により、ランニングコストを抑えつつ長時間営業(場合によっては24時間営業)を実現できるのも大きなメリットです。

人件費は飲食店などの他サービス業では売上の30%前後を占めることが多いですが、インドアゴルフ施設では適切なシステム導入により、人件費比率を10%前後に抑えることも可能です。

インドアゴルフ施設の開業方法

インドアゴルフ施設を開業する方法は大きく分けて3つあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選択しましょう。

自分で一から開業する

自分で一から開業する場合は、物件探しから内装工事、機材選定、運営システムの構築まですべてを自己責任で行います。

メリット

  • 自分のビジョンや理想を100%反映できる
  • フランチャイズやM&Aでは得られない独自性を発揮できる
  • 加盟金やロイヤリティなどの追加コストがかからない

デメリット

  • 物件選びや内装、設備選定などのノウハウがないと失敗リスクが高い
  • ブランド力がないため、初期集客に苦労する可能性がある
  • 予想外のトラブルや費用に対応する必要がある

一から開業する場合、事前の市場調査や専門家のアドバイスを取り入れることが重要です。特に物件選定と機材選びは慎重に行いましょう。また、集客や運営のノウハウも独自に構築していく必要があります。

M&Aで事業を譲り受ける

近年増えているのが、既存のインドアゴルフ施設をM&A(合併・買収)によって譲り受ける方法です。

メリット

  • すでに稼働している施設なので、オープンまでの時間が短縮できる
  • 既存の顧客基盤を引き継げる可能性がある
  • 内装や設備が整っているため、初期投資を抑えられる
  • 実績データがあるため、収益予測が立てやすい

デメリット

  • 譲渡価格の妥当性を見極める必要がある
  • 設備が古い場合、追加投資が必要になることも
  • 前オーナーの評判や問題があった場合、それを引き継ぐリスクがある

M&Aを検討する場合は、専門のコンサルタントやM&A仲介会社の協力を得ることをおすすめします。譲渡価格の適正さや契約内容の確認、デューデリジェンス(資産査定)など、専門的な知識が必要な部分が多いためです。

またM&Aでは、原状回復費用がかからない、保証金の全額返金がされるなどのメリットもあります。既存店舗の閉鎖をお考えの方との条件交渉次第では、双方にとってメリットのある取引が可能です。

フランチャイズに加盟する

インドアゴルフのフランチャイズチェーンに加盟して開業する方法も選択肢の一つです。

メリット

  • 本部のノウハウやサポートを受けられる
  • ブランド力を活かした集客が可能
  • 設備や内装の標準化により、失敗リスクが低減
  • 運営マニュアルや研修制度で、未経験でも安心

デメリット

  • 加盟金やロイヤリティが必要
  • 本部のルールに従う必要があり、自由度が制限される
  • チェーン全体の評判に影響を受ける

フランチャイズ選びで重要なのは、加盟条件だけでなく、本部のサポート体制や既存加盟店の状況をしっかり調査することです。可能であれば複数の既存加盟店を訪問し、オーナーの声を直接聞くことも検討しましょう。

また、フランチャイズにはさまざまなタイプがあります。24時間営業の無人店舗型、インストラクターを置くレッスン重視型、アミューズメント性を強調したエンターテインメント型など、自分のビジョンに合ったチェーンを選ぶことが成功への近道です。

インドアゴルフ経営の成功のためのポイント

インドアゴルフ施設を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。先行事例の分析から導き出された成功要因を見ていきましょう。

コンセプト・ターゲットを明確にする

「誰に、どんな価値を提供するのか」を明確にすることは、インドアゴルフ経営成功の第一歩です。インドアゴルフ市場が拡大するにつれて、差別化の重要性は増しています。

例えば、以下のようなコンセプトが考えられます。

  • 本格派ゴルファー向け:最新の測定機器を導入し、データ分析に基づいた練習環境を提供
  • 初心者向け:レッスンに力を入れ、ゴルフデビューをサポート
  • 女性向け:内装やアメニティを工夫し、女性が入りやすい雰囲気づくり
  • エンターテインメント重視:ゴルフゲームやイベントを通じて、楽しく気軽に利用できる空間に

コンセプトが決まれば、それに合わせて設備や内装、サービス内容、価格設定などを一貫させることが重要です。中途半端なポジショニングは「誰にも選ばれない施設」になるリスクがあります。

立地選びの重要性

インドアゴルフ施設において、立地は成功を左右する非常に重要な要素です。以下のポイントを考慮して立地を選びましょう。

  1. アクセスの良さ:駅から徒歩圏内、または駐車場が確保できる場所
  2. 周辺環境:オフィス街なら仕事帰りのサラリーマン、住宅街なら地域住民をターゲットにできる
  3. 競合の有無:近隣に類似施設がないかチェック
  4. 賃料とのバランス:好立地でも家賃負担が重すぎると収益性が悪化
  5. 物件の構造:天井高や防音性、電気容量など、インドアゴルフ施設に適した条件を満たしているか

特に天井高は重要なポイントです。一般的なシミュレーションゴルフ機器では、最低でも3m以上の天井高が必要とされています。また、防音対策も周辺住民とのトラブル防止のために欠かせません。

設備選びと投資のバランス

インドアゴルフ施設の核となるのはシミュレーション機器です。価格帯や性能、メーカーなど、多様な選択肢の中から自分のコンセプトに合った設備を選ぶことが重要です。

主なシミュレーションゴルフ機器メーカーには以下のようなものがあります。

  • 韓国メーカー:GOLFZON、GDR、T-UIなど
  • アメリカメーカー:TrackMan、Full Swingなど
  • 日本メーカー:パナソニック、西川産業など

機器選びのポイントとしては、以下の点を考慮しましょう。

  • 測定精度:本格派向けなら高精度な弾道測定が可能な機種を
  • 耐久性・メンテナンス性:長期運用を考えると重要な要素
  • コースの種類:収録コース数や有名コースのラインナップ
  • アップデート頻度:定期的なソフトウェアアップデートで飽きられにくくなる
  • サポート体制:故障時の対応の速さや保証内容
  • コスト:初期投資だけでなく、ランニングコストも考慮

高機能な最新機種は魅力的ですが、投資回収計画とのバランスを考えることが重要です。中古機器の活用や、リース契約などの選択肢も検討しましょう。

集客・マーケティング戦略

優れた施設を作っても、お客様が来なければビジネスは成り立ちません。効果的な集客・マーケティング戦略を立案し、継続的に実行することが成功への鍵です。

インドアゴルフ施設に効果的な集客施策には以下のようなものがあります。

  • オンライン予約システムの導入:24時間予約可能な利便性を提供
  • SNSの活用:InstagramやTwitterでの情報発信や会員同士のコミュニティ形成
  • Googleマップ対策:口コミや評価を増やし、地域検索での上位表示を狙う
  • 会員制度の導入:定期的に利用するコアユーザーを囲い込む
  • イベントの開催:コンペやレッスン会などでコミュニティを形成
  • 地域企業との連携:近隣企業の福利厚生プランに組み込んでもらう

初期集客では新規顧客の開拓に力を入れる必要がありますが、長期的にはリピーターの確保が安定経営の要となります。そのためには、初回利用時の体験の質を高め、顧客データベースを活用したフォローアップ施策を実施することが重要です。

インドアゴルフ開業の資金計画

インドアゴルフ施設の開業には、適切な資金計画が欠かせません。初期投資からランニングコスト、収益モデルまで、財務面の計画を詳しく見ていきましょう。

初期投資の内訳

インドアゴルフ施設の開業に必要な初期投資は、施設の規模や設備のグレードによって大きく変わりますが、一般的な内訳は以下の通りです。

STEP

物件取得費用

賃貸物件の場合:敷金・礼金・前家賃など(家賃の6〜12ヶ月分が目安)
購入する場合:物件価格 + 諸経費

STEP

内装・設備工事費

打球壁、防音対策、空調設備、電気工事など
打席1つあたり約100〜200万円が目安

STEP

シミュレーション機器

新品:1台あたり約200〜800万円
中古:1台あたり約100〜400万円
※メーカーや機種によって大きく異なります

STEP

運営システム導入費

予約システム、会員管理システム、セキュリティシステムなど
約50〜200万円

STEP

その他の設備

受付カウンター、休憩スペース、トイレ、ロッカーなど
約50〜100万円

STEP

広告宣伝費

オープン告知、看板、Web制作など
約30〜100万円

STEP

運転資金

オープン後3〜6ヶ月分の家賃・人件費・光熱費など
約100〜300万円

これらを合計すると、小規模(3〜4打席)のインドアゴルフ施設の場合、約1,000〜3,000万円の初期投資が必要になることが多いです。中〜大規模施設では5,000万円以上になることもあります。

なお、M&Aで既存施設を譲り受ける場合は、内装・設備工事費や機器購入費が大幅に削減できるため、初期投資を抑えられる可能性があります。

ランニングコストの把握

安定経営には、月々のランニングコストを正確に把握し、管理することが重要です。インドアゴルフ施設の主なランニングコストは以下の通りです。

項目内容月額目安(小規模施設の場合)
家賃物件賃料、共益費など30〜100万円
人件費正社員、アルバイト、インストラクターなど
※無人運営の場合は大幅削減可能
15〜50万円
光熱費電気、水道、ガス代5〜15万円
通信費インターネット回線、電話など1〜3万円
保険料施設賠償責任保険など1〜3万円
システム利用料予約システム、会員管理システムなど3〜10万円
メンテナンス費機器の定期点検、修理費など3〜10万円
広告宣伝費継続的な広告、販促活動など5〜20万円
消耗品費クリーニング用品、事務用品など1〜3万円
その他税理士顧問料、銀行手数料など3〜10万円

小規模施設の場合、月々のランニングコストは合計約70〜200万円程度が一般的です。季節による変動や、営業形態(有人/無人)によっても大きく変わる点に注意が必要です。

ランニングコストを抑える工夫としては、以下のようなものがあります。

  • 無人/セミ有人運営の導入
  • LEDなど省エネ設備の活用
  • 閑散時間帯の部分営業(打席の一部のみ使用)
  • 機器の定期メンテナンスによる修理費削減

収益モデルと回収計画

インドアゴルフ施設の主な収益源は以下の通りです。

  • プレー料金:時間制または1ラウンド制の基本料金
  • 会員費:月額会員制度や年会費
  • レッスン料:インストラクターによるレッスン
  • 物販:ゴルフ用品やドリンク・軽食の販売
  • レンタル料:クラブ、シューズなどのレンタル
  • イベント収入:コンペや各種イベントの開催

一般的なインドアゴルフ施設では、プレー料金と会員費が収益の中心となります。小規模施設(4打席)の場合、平均的な月間売上は約150〜300万円程度が一般的です。

初期投資の回収期間は、立地や運営方法によって大きく異なりますが、通常2〜3年程度を目安とするケースが多いようです。以下に、4打席のインドアゴルフ施設の収支モデル例を示します。

項目金額備考
月間売上240万円4打席×1日15時間稼働×70%稼働率×1時間3,000円
月間経費160万円家賃、人件費、光熱費など
月間利益80万円売上−経費
年間利益960万円月間利益×12ヶ月
初期投資2,400万円物件費、内装工事、機器代など
投資回収期間2.5年初期投資÷年間利益

このモデルはあくまで一例であり、実際には立地条件や営業時間、料金設定、運営方法などによって大きく変わります。事前に複数のシナリオを想定した収支計画を立てておくことが重要です。

助成金・補助金の活用

インドアゴルフ施設の開業や運営には、各種助成金・補助金を活用することで資金負担を軽減できる可能性があります。特に注目すべき制度としては以下のようなものがあります。

  • 創業補助金:新たに創業する個人や中小企業を対象とした補助金
  • 小規模事業者持続化補助金:小規模事業者の販路開拓等を支援する補助金
  • IT導入補助金:業務効率化のためのITツール導入を支援する補助金
  • 事業再構築補助金:コロナ禍での事業転換・多角化を支援する補助金
  • 雇用関連の助成金:従業員を雇用する際に活用できる助成金

これらの制度は年度ごとに内容や条件が変わることがあるため、最新情報を確認することが重要です。また、申請には事業計画書の作成など一定の準備が必要となります。

申請のタイミングや条件も重要なポイントです。開業前に利用できる制度と、開業後に申請できる制度がありますので、事前に情報収集を行い、計画的に申請するようにしましょう。

なお、助成金・補助金の申請には専門的な知識が必要なことも多いため、中小企業診断士や行政書士などの専門家に相談するのも一つの選択肢です。彼らのサポートを受けることで、採択率を高めることができるでしょう。

インドアゴルフ経営の成功事例と失敗から学ぶポイント

実際のインドアゴルフ施設の成功事例と失敗事例から、経営のポイントを学んでいきましょう。

成功事例の分析

以下では、実際に成功を収めたインドアゴルフ施設の事例を紹介します。

【成功事例1】駅前立地を活かした少人数運営の成功例

東京都内の駅から徒歩5分の場所に4打席のインドアゴルフ施設をオープン。徹底した省人化システムの導入により、実質1.5人体制(オーナー1名+アルバイト週3日)での運営を実現。平日は仕事帰りのサラリーマン、週末は初心者カップルなど、多様な客層を取り込み、初年度から月商300万円を達成。2年目には初期投資の回収に成功した。

成功の要因

  • 駅近という好立地
  • 予約システムと電子錠の連携による無人化
  • SNSを活用した効果的なマーケティング
  • 明確な価格戦略(平日昼割引、深夜割引など)

【成功事例2】レッスン特化型インドアゴルフスクールの例

大阪府内の商業施設内に2打席のインドアゴルフスクールを開設。プロゴルファーのライセンスを持つオーナー自らがレッスンを提供。通常のプレー利用のほか、月4回の「上達コース」(月額2万円)など、レッスンプランを充実させることで安定的な収益を確保。初心者からシニアまで幅広い層の固定客を獲得し、口コミによる新規客も順調に増加中。

成功の要因

  • 専門性の高いサービス提供
  • 定額制サービスによる安定収入の確保
  • 商業施設内の立地を活かした集客
  • レッスン後のフォローアップによる高いリピート率

これらの成功事例から見えてくるのは、「明確なコンセプト」「効率的な運営」「地域特性に合った営業戦略」が成功の鍵となるということです。

よくある失敗パターン

一方で、インドアゴルフ施設の経営には様々な失敗リスクも存在します。以下では、典型的な失敗パターンとその原因を分析します。

【失敗パターン1】過大な初期投資による資金ショート

高級感を追求するあまり内装に凝りすぎたり、最新鋭の高額機器を導入したりと、過剰な初期投資を行ったケース。想定していた売上に届かず、固定費の支払いに行き詰まり、開業1年で閉店に追い込まれた。

失敗の原因

  • 市場調査不足による過大な売上予測
  • 投資対効果を考慮しない設備投資
  • 十分な運転資金の確保ができていなかった

【失敗パターン2】差別化不足による競争激化

競合店がすでに複数ある地域で、特色のない普通のインドアゴルフ施設をオープン。価格やサービス内容に差別化要素がなく、集客に苦戦。値下げ競争に巻き込まれ、収益性が悪化した。

失敗の原因

  • 競合調査の不足
  • 独自性のあるコンセプト設計ができていなかった
  • 価格以外の価値提案ができなかった

【失敗パターン3】集客施策の貧弱さ

開業時には注目されたものの、継続的な集客施策を行わなかったケース。オープン後3ヶ月で客足が急減し、固定客の獲得にも失敗。広告宣伝費を削っていたため、新規顧客の開拓もままならず、じりじりと経営が悪化した。

失敗の原因

  • 継続的なマーケティング施策の欠如
  • 顧客データベースの未整備
  • リピーター獲得のための施策不足

これらの失敗事例から学べるのは、「十分な事前調査」「差別化戦略」「継続的な集客努力」の重要性です。インドアゴルフ市場は成長中ですが、それだけに競争も激しくなっています。しっかりとした経営戦略と実行力が求められます。

リスク回避の方法

インドアゴルフ経営におけるリスクを回避するためのポイントを解説します。

資金計画に関するリスク対策は?

余裕を持った資金計画を立てることが重要です。具体的には以下の対策が効果的です。

  • 初期売上の保守的な見積もり(予測の70%程度で計画を立てる)
  • 最低6ヶ月分の運転資金を確保する
  • 段階的な投資計画(まずは必要最低限の設備でスタートし、軌道に乗ってから拡張)
  • リース契約の活用で初期投資を分散させる
競合リスクへの対応策は?

競合との差別化は経営存続の鍵です。以下の戦略が有効です。

  • 独自のターゲット層を設定する(女性専用、初心者特化、シニア向けなど)
  • 付加価値サービスを提供する(レッスン、データ分析、コミュニティ形成など)
  • 他業種との連携(飲食店やフィットネスジムとのコラボレーション)
  • 会員特典の充実(ポイント制度、会員限定イベントなど)
集客リスクをどう回避する?

継続的な集客は安定経営の基盤です。以下の施策を計画的に実施しましょう。

  • 顧客データベースの構築と活用(誕生日特典、来店頻度に応じた特典など)
  • SNSの定期的な更新(施設情報、イベント告知、お客様の声など)
  • 地域企業との提携(近隣企業の福利厚生プランへの組み込みなど)
  • 季節イベントの開催(夏季限定コンペ、年末チャリティイベントなど)
  • 紹介特典の充実(知人紹介で双方にポイント付与など)

さらに、経営が軌道に乗る前に諦めてしまうリスクも見過ごせません。インドアゴルフ施設は通常、オープンから3〜6ヶ月かけて徐々に認知度が上がり、客足が増えていくビジネスです。初期の苦戦を乗り越えるための精神的・資金的な余裕を持つことも重要です。

それでも経営が厳しい状況に陥った場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。事態が深刻化する前に適切な対策を打つことで、事業の立て直しや、場合によっては円満な撤退も選択肢となります。

経営が厳しいインドアゴルフ施設のオーナー様へ:EMGコーポレーションのサポート

インドアゴルフ施設の経営に行き詰まりを感じているオーナー様へ、EMGコーポレーションは経験と実績を活かした専門的なサポートをご提供しています。売却支援から事業継続支援まで、あなたの施設に最適なソリューションをご提案します。

M&A・売却支援サービス

経営からの円満な撤退をお考えの方へ、EMGコーポレーションはスムーズな事業売却をサポートします。

インドアゴルフ施設売却の5つのメリット

  1. 原状回復工事が不要:居抜きでの売却により高額な原状回復費用が不要に
  2. 保証金の全額返金:通常の退去よりも保証金が戻りやすい仕組み
  3. 空家賃が発生しない:退去日までの家賃負担を軽減
  4. 機材の処理も安心:シミュレーション機材の撤去費用・残債もカバー
  5. 投資費用の回収:これまでの投資を無駄にせず、一部回収も可能

当社では、インドアゴルフ施設専門のM&Aサービスを提供し、多数の成約実績があります。業界に特化した豊富な買い手候補データベースを活用し、最適なマッチングを実現します。

例えば、都内五反田の施設では、機材や内装、顧客リストを含めた事業譲渡により、原状回復費用0円、保証金100%返金を実現した実績があります。

事業継続支援サービス

経営の立て直しをお考えのオーナー様には、インドアゴルフ施設に特化した事業継続支援サービスをご用意しています。

5つの専門サポートメニュー

  • 機材リプレイス:最新シミュレーション機器への入れ替えや中古機材の導入など、コスト効率の良い機材更新をサポート
  • 内装補修・リノベーション:打球壁・ネット設備の補修、空間デザインの刷新など、お客様に選ばれる空間づくりをサポート
  • インストラクター派遣:有資格者のプロインストラクターによる単発イベントから定期的なレッスンまで、施設の特性に合わせたプログラムを提供
  • Web集客・SNS活用支援:GoogleマップやSNSを活用した地域密着型の集客戦略を提案、インドアゴルフに特化したWebマーケティングでリピーター獲得をサポート
  • 経営改善コンサルティング:収益構造の見直し、コスト削減、会員制度の導入など、経営の根本からの改善策を提案

実際の支援事例として、五反田店では機材のリプレイスとインストラクター派遣プログラムの導入により、月間売上52%アップと新規会員68名の獲得を実現しました。札幌店ではWeb集客対策により月間予約数が105%増加した実績もあります。

ニーズに合わせて、スポット支援(50,000円〜)継続支援(月額30,000円〜)の2つのプランをご用意しています。内容や料金は施設の規模や状況により異なりますので、個別にご相談ください。

まずは無料相談から

インドアゴルフ施設の経営でお悩みのオーナー様、まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。貴社の状況をヒアリングし、最適なソリューションをご提案します。

EMGコーポレーションが選ばれる理由

  • 業界特化:インドアゴルフ施設専門のノウハウを保有
  • 豊富な実績:多数のM&A・事業継続支援の成功事例
  • 総合的なサポート:売却も継続も、ベストな選択肢を提案
  • 全国対応:主要エリアを中心に全国の施設をサポート

売却するか継続するか、どちらの選択肢が良いのかわからない段階でも構いません。専門家の視点から、あなたの施設の状況に最適な道筋をご提案します。

お電話でのお問い合わせも承っております。
TEL: 03-6421-9268(平日9:00〜18:00)

まとめ:インドアゴルフ経営成功の鍵

本記事では、インドアゴルフ経営の基礎知識から成功のポイント、具体的な開業方法、さらには経営が厳しい場合のサポート策まで詳しく解説してきました。

インドアゴルフ経営の成功の鍵をまとめると、以下の点が特に重要です。

  • 明確なコンセプトとターゲット設定:差別化が生き残りのカギ
  • 立地選びの重視:好立地は集客の大前提
  • 適切な初期投資:過剰投資を避け、投資回収計画を明確に
  • 継続的な集客努力:SNS活用、会員制度など仕組みづくり
  • 効率的な運営体制:無人化・省人化の活用

インドアゴルフ市場は今後も成長が見込まれる有望な分野です。しかし、単に市場の成長に乗っているだけでは成功は難しくなっています。しっかりとした戦略と実行力が求められます。

新規参入を検討している方も、すでに経営している方も、本記事の情報を参考に、インドアゴルフ経営の成功を目指してください。また、経営に行き詰まりを感じた場合は、早めに専門家に相談することも重要です。

EMGコーポレーションでは、インドアゴルフ施設の開業から経営改善、M&Aまで幅広くサポートしています。お気軽にご相談ください。

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